SEの次の視点のひとつは、情報システムの簡素化。
誤解されないようにいっておくが、それはデータを簡単にするのではなく、操作を簡単にして、どのような複雑なデータでも、その目的に応じて誰でも見ることができるようにするということだ。
もうひとつは、機械でとらえきれない情報をいかに収集するかということ。
つまり、生身の人間のもつ印象やちょっとしたノウハウを拾い上げるネットワークを作ることだ。
たとえば、SEのPOSシステム導入の大成功を見て、いろいろな企業、業界がPOS導入に踏み切った。
しかし、それらは必ずしも成功しなかった。
導入はしたものの、根底に「POSを導入すると、全国画一のサービスになってしまうのではないか」とか「POSで経営の秘密がいっさいなくなり、何かの折にこうしたデータが流出すれば会社の経営が危なくなるのではないか」などといった杷憂や誤解があったからである。
いや、いまでも一部には根強くPOSⅡ画一化、という偏見が存在する。
POSはたしかに、データを定型化して処理する。
だが、それは何のためなのか。
6400余店それぞれに、売り上げも客層も欠品も発注のノウハウも異なるから、キメ細かい対応のためにデータが必要なのである。
同じデータしかいらないのなら、POSなど必要ない。
また、POSを活用したためになくなってしまうような経営ノウハウなどは、最初からノウハウでも何でもなかったのである。
POSはあくまでデータ処理を助けてくれるだけだ。
そのデータを見て何をどうするのかを決めるのが、経営判断であろう。
また、本当の経営ノウハウは店の外にもたくさんある。
たとえばSEで扱っていない商品の地域での売れ行き。
店の商圏内のイベント情報や生活圏の変化(大きな団地ができたとか、バス停が移動したなどという情報)。
競合店の動き。
こうしたことはすべて、経営判断、発注の判断にかかわる重要な情報だが、POSでデータ化することのできない情報である。
OFCが助けてくれる部分もあるが、多くはその加盟店のオーナーがみずからの目や耳で判断し、経営のかじ取りに活かしていかなければならない。
むしろ、OFCは、こうした情報に敏感になれ、という「ノウハウ」を伝えてくれる役でもある。
あくまで、主体的に行動するのは経営者なのである。
SEの情報システムは、よくできたシールであるが、シールでしかないということを加盟店も本部も理解している。
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